プロフィール
アンサンブル・ラ・レヴェランス
2014年6月、オーボエ奏者の加瀬孝宏の呼びかけによって結成。
おもにフランスのバロック音楽を演奏することをコンセプトとしている。
このアンサンブルの名前となった「レヴェランス」とは、バロック音楽が奏でられた舞踊のシーンに欠かせない「ひざを折って身をかがめ、うやうやしくなされたお辞儀」のことで、当時のステップ、情景、そして音楽に敬意を持つとともに、いつも謙虚な気持ちを忘れないように願ってつけられた。
気難しくなりがちなバロック音楽に生き生きとした空気を吹き込み、繊細かつエキサイティングな演奏を目指している。




加瀬孝宏(オーボエ)
千葉県生まれ。15歳よりオーボエを始める。千葉県立幕張西高等学校(現・幕張総合高校)音楽コースを経て1991年国立音楽大入学・1995年同大学を卒業後渡欧。1996年ジュネーヴ音楽院高等課程に入学。1998年同音楽院を1等賞とアンリ・ブロリエ特別賞を得て修了。1998年Sinfonietta de Lausanneの客演首席奏者を務め、翌年帰国と同時に大阪フィルハーモニー交響楽団の第一オーボエ奏者に就任。2006年に東京フィルハーモニー交響楽団に首席奏者として移籍、現在に至る。2000年「国際オーボエコンクール・東京(現・軽井沢)に入賞および日本航空賞受賞。2002年「第27回トゥーロン国際コンクール」においてオーボエ部門の日本人として初のヴァロワ・ド・パリ特別賞を受賞。同じ年に「第19回日本管打楽器コンクール」第1位。2012年には初のソロCD「Chansonette シャンソネット~20世紀のオーボエ作品集」をリリース。ソロ、室内楽奏者として「アンサンブル・ラ・レヴェランス」のほかに木管三重奏団「トリオ・レスペランス」、「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」などで活動している。また、洗足学園音楽大学で非常勤講師を務める。これまでにオーボエを似鳥健彦、丸山盛三、モーリス・ブルグ、ローラン・ペルヌーの各氏に師事。現代音楽をジャン=ジャック・バレ氏に師事。
高山郁子(オーボエ)
大阪音楽大学卒業。卒業演奏会、ヤマハ新人演奏会に出演。卒業後同大学教育・演奏助手を務めた後、ドイツ国立カールスルーエ音楽大学大学院に入学。同大学学生コンクール第2位。在学中オーボエトリオを結成しドイツ国内で演奏活動をする。
1996年プラハの春国際コンクールに参加(セミファイナル)。
1998年同大学大学院を最優秀で修了。津山国際ダブルリードコンクール、宝塚ベガ音楽コンクールに入賞。
これまでにトーマス・インデアミューレ、モーリス・ブルグ、インゴ・ゴリツキ各氏のマスタークラスを受講。大阪フィルハーモニー交響楽団を経て2003年10月京都市交響楽団入団。2005年11月より首席奏者。
これまでに清水明、呉山平煥、トーマス・インデァミューレ各氏に師事。
大阪音楽大学、同志社女子大学、京都市芸術大学非常勤講師。
なにわ《オーケストラル》ウインズ メンバー。オーボエファイブ メンバー。
福士マリ子(ファゴット)
2009年東京藝術大学をアカンサス音楽賞を受賞して首席で卒業。皇居内桃華学堂にて御前演奏を行う。第27回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1位。併せて特別大賞を受賞。第23回出光音楽賞、第24回新日鉄住金音楽賞”フレッシュアーティスト賞”を受賞する。ソリストとして東京フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団等と共演。東京オペラシティ主催による「B→Cリサイタルシリーズ」、NHK-FMに出演のほか、「別府アルゲリッチ音楽祭」「サイトウ・キネンフェスティバル」等の音楽祭にも多数出演し、ソロや室内楽の分野においても幅広く活動している。これまでにファゴットを大畠條亮、岡本正之、水谷上総、岡崎耕治の各氏し師事。現在、東京交響楽団首席ファゴット奏者。洗足学園音楽大学非常勤講師。
根本卓也(チェンバロ)
東京藝術大学大学院修士課程(指揮専攻)修了。在学中より、新国立劇場オペラ部門元芸術監督の若杉弘氏に見出され、アシスタントとして国内の主要なオペラ団体でキャリアをスタート。在学中にバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の鈴木雅明氏との出会いから古楽へと傾倒し、大学院修了後渡仏。国立リヨン高等音楽院で、通奏低音のディプロマを取得。帰国後は「アンサンブル・ラ・レヴェランス」「アンサンブル・ミリム」「ジュゴンボーイズ」等のグループで、指揮者・チェンバロ奏者として活躍。
現在、新国立劇場オペラ部門音楽スタッフとして年間を通して公演に寄与する傍ら、2016年5月には、ラモー《プラテ》で、ピリオド楽器のオーケストラを率いて、オペラ指揮者デビューを飾り、同年6月には、サックス・歌とチェンバロのトリオ「Nemo Concertato」で、谷川俊太郎の詩に寄せたCDブック『大人のための俊太郎』を上梓(アルテス音楽出版刊)。