プロフィール
デュオ・レヴェランス
2014年に結成した「アンサンブル・ラ・レヴェランス」がコロナにより集結が困難となり、発展的解消の上、2022年加瀬と根本で再スタートをはかったバロック音楽のユニット。小編成の機動性を活かした緻密な音楽と、バロックの少々気難しいと思われがちなセオリーの枠に収まらない生き生きとした演奏を特徴とする。
「レヴェランス」とはバロックダンスなどを踊るときに膝をついてお辞儀をする様のこと。バロック音楽への謙虚なリスペクトとお客様への感謝の気持ちを表す意味が込められている。
加瀬孝宏(オーボエ)
オーボエ・ソリスト。
1995 年国立音楽大学卒業後渡欧。ジュネーヴ音楽院高等課程を1等賞とアンリ・ブロリエ特別賞を得て修了。1999年帰国と同時に大阪フィルハーモニー交響楽団にトップ奏者として入団。2006年より 2024年3月まで東京フィルハーモニー交響楽団に首席奏者を務める。
2000年「第6回国際オーボエコンクール・東京」入賞。2002年「第27回トゥーロン国際コンクール」ヴァロワ・ド・パリ特別賞。同年「第19回日本管打楽器コンクール」第1位。これまでにオーボエを似鳥健彦、丸山盛三、モーリス・ブルグ、ローラン・ペルヌーの各氏に事。木管三重奏団「トリオ・レスペランス」オーボエ奏者。チェンバロ奏者・根本卓也とともにバロック音楽を専門とするユニット「デュオ・レヴェランス」を結成、定期的に公演を行なっている。CD「シャンソネット」「エモーショナル・オーボエ」リリース。また日本音楽コンクール等の審査員も多く務める。
youtubeチャンネル「Takahiro Kase」
根本卓也(チェンバロ)
東京藝術大学指揮科在学中より、新国立劇場をはじめとする国内の主要オペラ団体でアシスタント・コンダクターとしてキャリアを開始。現在に至るまで合唱指揮・ディクションコーチ・作品レクチャー等多岐にわたり活躍。
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の鈴木雅明氏との出会いから古楽へと傾倒し、大学院修了後渡仏。国立リヨン高等音楽院で、通奏低音のディプロマを取得。帰国後は「デュオ・レヴェランス」「ジュゴンボーイズ」「レ・ゾルフェ」等のグループで、チェンバロ奏者として活動。
作家としての顔も持ち、2016年6月には、サックス・歌とのトリオ「Nemo Concertato」で、谷川俊太郎の詩に寄せたCD ブック『大人のための後太郎』を上梓(アルテス音楽出版刊)。オペラ・カンタータ・歌曲等声楽作品を中心に、旺盛に発表を続ける。2024年1月には静岡県舞台芸術センター(SPAC)で舞台《ばらの騎士》の音楽監督を務め、新たな分野への挑戦も止むことがない。